うさぎの病気について
うさぎの病気で多いのは、不正咬合や盲腸炎、目や鼻のトラブルなどです。
不正咬合
症状
齧歯(げっし)といわれる前歯が発達したり、奥歯が変形したりして、噛み合わせが悪くなる病気です。「ご飯をあまり食べない」「ご飯が食べにくそう」「前歯が伸びてきた」「奥歯が変形してきた」などの症状がみられるときは、注意が必要です。
また、不正咬合が原因で、奥歯のうしろを通っている「鼻涙管」が圧迫されて、炎症を起こす(歯根炎)ことがあります。歯根炎になると、「目やにが出る」「鼻水が出る」「目のまわりが濡れている」など、目や鼻に症状があらわれます。
症状を放っておく危険性
不正咬合を放っておくと、だんだんご飯を食べることができなくなってしまいます。また、歯根炎になった場合、結膜炎や鼻炎を引き起こします。
治療
伸びすぎた歯を削る治療を行います。当院では、安全のために麻酔をかけています。また、歯根炎などを起こしている場合は、飲み薬や目薬を使って治療を行います。
盲腸炎
症状
お腹の中の細菌が異常発酵してガスが発生する病気です。「ご飯を食べたがらない」「お腹を痛がっている」などの症状があらわれます。
症状を放っておく危険性
盲腸炎でお腹の中にガスがたまった状態を放っておくと、胃腸の機能が低下していきます。ご飯も食べられなくなり、最悪の場合、死にいたることもあります。
治療
症状がひどければ、盲腸を引き起こしている菌を殺す「抗生物質」を投与します。また、盲腸が正常に動くような食べ物を与えます。食べ物が食べられない間は、必要な栄養分を皮下注射または点滴で取り入れます。
うさぎを飼う上で注意すること
食べ物の与え方に気をつけましょう
一度不正咬合になると、生活習慣を変えない限り、何度でも繰り返してしまいます。食事はかたくて噛みごたえのあるものを与えましょう。かたいものを噛むことで前歯が削れ、奥歯をしっかり使って食べることができます。また、乾燥したイネ科の牧草を食べさせることは、盲腸炎の予防につながります。
生活環境を整えてあげましょう
うさぎは人に慣れやすい動物ですが、本来は警戒心が強く、環境の変化に弱いものです。特に小さい頃は、「うさぎのペースに合わせて少しずつ空間を広げる」「温度管理に十分気をつける」などの注意が必要です。
ハムスターの病気について
こんな症状ございませんか?
うさぎと同様に、前歯が伸びて噛み合わせが悪くなる「不正咬合」を起こして、食欲がなくなったりよだれが出たりすることがあります。また、回し車などに爪がひっかかって爪が折れたり、指が変形したりすることもあります。チップにカビが生えてアレルギー症状を起こすこともあり、意外と繊細な動物です。
普段の生活をよく観察し、何か症状がみられたらすぐに受診しましょう。
治療について
お薬を直接口にいれる方法で治療を行います。
ハムスターを飼う上で注意すること
ハムスターは寿命が2~3年と短く、急速に成長する動物です。そのため、成長に合わせた食べ物を与えることが大切です。不正咬合になりやすいので、かたい食べ物をあげるようにしましょう。
また、ハムスターは住まいの環境に左右されやすい繊細さももっています。チップや寝床はカビが生えないようこまめに変えたり、爪のお手入れをしてあげたり、危険のあるものはないか確認したりするようにしましょう。
その他の小動物について
うさぎやハムスターの他にも、モルモットやフェレットなども診療しています。診療を希望される方は、まずはお電話にてお問い合わせください。