去勢や避妊はどうして必要なの?
飼い主さまのなかには、去勢や避妊に対して否定的な考えをおもちの方もいます。「外に出さないから避妊しなくても大丈夫」「男の子は子どもを産まないから必要ない」「健康な身体にメスを入れるのはかわいそう」と思われる方も多いです。
確かに手術に抵抗を感じることはあるでしょう。自然のままに過ごさせてあげたいという気持ちもわかります。
しかし、人と一緒に暮らすということは「すべて自然のまま」というわけにもいきません。また、手術をすることは繁殖をコントロールするだけでなく、病気の予防やストレスの軽減にもつながります。
「どうしても繁殖させたい」という強い希望がない限りは、パートナーの健康のためにも、一度は去勢・避妊手術を検討されてみてください。
去勢・避妊のメリットとデメリット
去勢について
メリット
- 前立腺や精巣などの病気を予防することができる
- 攻撃性が低下する
- マーキングをすることがなくなる
- メスに対する過剰な反応がなくなる
デメリット
- 繁殖ができなくなる
- 精神的ストレスがかかる
- 肥満になりやすくなる
- 手術には多少のリスクがある
避妊について
メリット
- 望まれない妊娠を防ぐことができる
- 子宮や卵巣の病気を予防することができる
- 発情期のわずらわしさがなくなる
デメリット
- 繁殖ができなくなる
- 精神的ストレスがかかる
- 肥満になりやすくなる
- 手術には多少のリスクがある
手術について
角膜穿孔や子宮蓄膿症など、なるべく早く手術をしたほうが良い病気の場合、診療時間内でも緊急手術を行います。当院には獣医師が3名常駐しているため、よほどの大手術にならない限りは、通常の診療に影響が出ることはほとんどありません。